人の心は多様性に溢れています。自分がどんな価値観や願いを持っているのか、自分を衝き動かすものは何なのかを知ると自分を大切にすること、他人を大切にすることができるようになります。社会で生きる私たちにとって、人と上手くやっていくことは自分を抑えて相手を優先することになりがちです。共感(エンパシー)の世界観を知ると自分を大切にしながら相手を大切にする道が見えるようになります。それぞれが心の奥にある大事な願いに自覚的になり、明るみに出すことで心からのつながりをそこに創り出すことができます。その連鎖が社会の中に生まれていったときに、分断された世界ではなく、共創の世界が生まれます。
人と人とが手を取り合って協力する社会を目指します。そのためには物心両面での共有が大事になってきます。独占したり相手より優位に立つことを志向するのではなく、弱さも共有しながら共に新しいものを創っていく姿勢を人々の心と社会の文化に醸成していきます。
世の中には、様々な障壁が存在しています。それは世界的な規模のものから個人の内面に至るまであります。共感はそれらを解決するための手段としての一面もあり、私たちがどう在るべきかを問われる側面もあります。協会では、人々の意識の姿勢や在り方といった側面から世の中の障壁を突破することを体現していきます。
自分を大切にするって、いまいちピンとこないこともあると思います。それはわがままを言うことでもないし、傍若無人にふるまうことでもありません。
自分がどんな願いを持っているのかを知り、その願いを尊重すること。それが自分を大切にすることです。願いを尊重することは願いを叶えることだけではなく、ただそこに在ることに耳を傾けて存在を認めてあげること。それも尊重することの一種です。
自分に繋がる感覚を持ったときに、人と自分は全く違う価値観を持っていることに体感的に気づき、同時に人と自分が持つ共通の願いにも同時に気づきます。
そのいとおしい体験をたくさんの方が経験できるようになればこれほど嬉しいことはありません。